日本で刊行されている代表的な植物図鑑において、分布が本州以南とされていても、渡島半島南部には生育している植物がいくつかあります。その一つがホトケノザ(シソ科)であり、胆振地方の一部における分布も知られています。春の七草の「ホトケノザ」はキク科のコオニタビラコのことであり、この植物ではありません。
さて、北海道では稀なこの植物が、何故か本学キャンパスのあちこちに生育しており、裏の農場のものが早くも満開になりました。やがて、一号館の講義室の窓の下でたくましく生育している植物にも、その独特な花を付けるでしょう。同時に、ヨーロッパ原産の帰化植物である近縁のヒメオドリコソウも満開になりましたので、比較してみてください。 (長谷 昭)
これがホトケノザです。 | ホトケノザの花 |
こちらはヒメオドリコソウ。 | ヒメオドリコソウの花 |