季節は春から初夏へと移り変わりつつあります。本学正面の八幡通の中央分離帯にあるケヤキ並木も、新緑が鮮やかになりました。
ケヤキ(ニレ科)は枝が大きく横に張るために、本来的には街路樹には向かない木です。しかし、ここ八幡通では、広い中央分離帯を活かして見事なケヤキ並木を出現させました。これは全国的にも稀な並木であり、また北海道では唯一と思われます(少なくともこれだけの規模のものは)。
最近では、品種改良したポプラ型の樹形のケヤキがもてはやされているそうですが、正直言って邪道だと思います。ケヤキは横に張ってこそケヤキであり、人間の都合によって変えるべきではないというのが、私の持論です。
しかし、この木は巨木化する代表的樹種(樹高max. 30-40 m)であり、日本各地の巨大ケヤキが天然記念物等に指定されています。今は良くても、100年後にはどうなるのでしょうか?もっとも、私が心配するような(できるような)ことではありませんが。 (長谷 昭)
ずらりと並ぶケヤキ。 | 枝は大きく横に張ります。 | 葉はこんな形です。 |
中央分離帯より。 | 本学のすぐ目の前です。 |