- 季節のトピックス -
山はうっそうとした深緑に、海岸はますます華やかになりました
(2003年6月22日)

 前回から二週間のご無沙汰の間に、山はうっそうとした深緑に被われました。その中へ、亀田半島側でのミネアザミを求めて、藤山さんの運転で車を走らせました(大分運転も上手になりました)。二箇所でミネアザミを確認しましたが、テントウムシは今一つでした。開花植物もまだ端境期でしたが、セリ科の超大型草本が咲き始めました。まず最初に咲くのがオオハナウドであり、房(この仲間の花序は巨大なのでこのように呼びます)の外側に位置する花の花弁が、大型でかつ2深裂するのですぐに分かります。負けじとオオカサモチも咲き始めましたが、葉が2〜3回羽状に分かれた上に、終羽片も更に羽裂するのが特徴です。木本では、湿った土地を好むサワシバ(カバノキ科)が、その特徴的な実を付けていました。
 一方海岸は今が花盛りで、鮮やかな色彩の大型の花を付ける植物が次々と咲いています。ここでは、立待岬を飾るユリ科のゼンテイカ(エゾカンゾウ)とエゾスカシユリ、そしてあでやかなハマナス(バラ科)を紹介しましょう。説明抜きで見事です。更に続編をお楽しみに。 (長谷 昭)


松倉川付近で調査中です。 オオハナウド。大きいです。 オオハナウドの花
オオカサモチ オオカサモチの花 サワシバの実。
まるで葉巻のようです。
ゼンテイカの花  エゾスカシユリ  ハマナスです。


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