- 季節のトピックス -
海岸は真夏へ向けて花盛りです
(2003年7月6日)

 7月に入り、内陸の林床はオニシモツケの一人舞台、林冠ではクリの花が満開です。道端も、真夏へ向けて沢山の花で賑やかになってきました。負けじと海岸の花々も次から次へと咲き始め、開花種数が大幅に増えました。これからも、ますます賑やかになるでしょう。
 今回は、乙部町のとある岩場とその近辺に咲く花を紹介しましょう。まずは、道南にしか分布しないハマボッス(サクラソウ科)です。岩場にしっかりと根をはっていました。更にノコギリソウ(キク科)もその目立つノコギリ型の葉を目一杯展開し、満開を迎えつつあります。もっこりとした超小型の沢山の黄色い花からなる花序と細い葉が特徴の、エゾカワラマツバ(アカネ科)もこれからがピークです。野菜でお馴染みのアサツキ(ユリ科)は、もう最盛期を過ぎました。岩場の水たまりに潮しぶきを浴びながら生えるドロイ(イグサ科)は、すでに実をつけていました。あでやかな色と形のエゾカワラナデシコ(ナデシコ科)も今が見頃です。この時期はマメ科の植物が特に目立ちます。代表的な海岸植物のハマエンドウも咲き始めました。色・形は似ていますが、より沢山の花を付けるヒロハクサフジ(左)ももうすぐ満開です。近縁でどこにでもあるクサフジ(右)と較べて見て下さい。最後は、黄色が一際目立つミヤコグサです。今が満開でした。  (長谷 昭)


ハマボッス ノコギリソウの花です。 エゾカワラマツバ
アサツキ ドロイ  可憐なエゾカワラナデシコ。
ハマエンドウも綺麗です。 ヒロハクサフジ(左)とクサフジ(右)  ミヤコグサが満開でした。


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