- 季節のトピックス -
道南の夏の最後を見ました−大船松倉林道の夏(その1)
(2003年8月15日)

 冷夏にもめげず夏の最後を飾っている植物を求めて、例年よりやや遅い生物野外実習(後半)が、信州大学理学部からシダ植物の専門家である佐藤利幸教授を迎え、賑やかに始まりました。今年はまず、北大総合博物館の高橋英樹教授との待ち合わせ場所に近い、南茅部町大船と函館市を結ぶ大船松倉林道の大船側へ直行し、植物採集を行いました。
 まず出迎えたのが、トリアシショウマ(ユキノシタ科)、クサコアカソ(イラクサ科)そしてヤブハギ(マメ科)です。いずれも花自身は小さくても、花序は独特で目立ちます。更に、夏から初秋にかけて愛好家を魅了する、ツリフネソウ科の双璧ツリフネソウとキツリフネがごく近くで競演していました。ヤマハギ(マメ科)も咲き始め、秋の近さを感じさせます。名前の通り、4枚の輪生葉が特徴のキク科植物ヨツバヒヨドリも、今が最盛期でした。北海道に自生するシソ科植物では最大級の植物体と花を持つジャコウソウも、満開になりつつありました。  (長谷 昭)


佐藤教授(右)に採集のコツなどを教わりました。 トリアシショウマの花 クサコアカソ
ヤブハギ ツリフネソウ
名前通りの形です。
キツリフネ
ヤマハギ  ヨツバヒヨドリ  ジャコウソウ


一つ前のトピックスへ 次のトピックスへ

季節のトピックス メニューへ