- 季節のトピックス -
「不思議の国」の林道−道道函館戸井線の夏の終わり
(2003年8月16日)

 大船松倉林道を抜けたのは16時前後でしたので、次の目的地の道道函館戸井線に急行しました。林道に入って程なく、異様な雰囲気の祠と山に遭遇しました。そこで植物採集をしましたが、雰囲気は大船松倉林道とかなり異なりました。多少暗くなっていたので、写真には納めませんでしたが、道内では数十年ぶりの発見ではないか(?)という着生シダのシノブ(シノブ科)を採集し、佐藤教授は興奮気味でした。
 翌日も穏やかな採集日和に恵まれ、前日降りてきた道道函館戸井線の戸井町口に向かいました。そこは前日に引き続いての不思議の国の世界であり、リョウブ(リョウブ科)・ミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)という比較的稀な植物や、コバギボウシ(ユリ科、写真無し)・ツリガネニンジン(キキョウ科)などの大型の目立つ花を付ける植物が道端に生育していました。ヤマハハコ(キク科)も満開になり、また、ツツジ科のホツツジとミヤマホツツジが並んで生えていました。更に、珍しい植物がありそうな環境でしたが、実験室での実習時間が心配なので、そそくさと採集標本を整理して大学に向かいました。
 夏の植物の話題も、今回で終わりになりそうです。  (長谷 昭)


リョウブ ミヤマママコナ ツリガネニンジン
ヤマハハコ ヤマハハコの頭花 ホツツジ(左)とミヤマホツツジ(右)
ホツツジの花序 ミヤマホツツジの花序 現場で標本を整理し、大学へと戻りました。


一つ前のトピックスへ 次のトピックスへ

季節のトピックス メニューへ