- 季節のトピックス -
林道も秋が深まって来ました−函館・戸井林道の秋
(2003年9月20日)

 9月も下旬に入り、山野の開花植物も秋一色になりました。紅葉はまだ早いですが、一部の木々は色付き始めています。今日は天気もまずまずなので、最後の採集の下見を兼ねて道道函館・戸井線を訪ねました。
 今の季節はキク科の大型の開花植物が目立ちます。前回紹介したハンゴンソウ・エゾゴマナ・シラヤマギク・エゾノコンギクはまだまだ元気でした。オオノアザミの赤紫色の大きな頭花が、アクセントを添えていました。珍しいオヤマボクチもありましたが、まだ蕾でした。開花しましたら再度紹介しましょう。更に水際にはハナニガナの大株がありました。この植物自体はどこにでもありますが、あまりにも逞しく咲いているので、思わずシャッターを切りました。
 秋の花と言えばキク科とリンドウ科が目立ちますが、個々の花は小さいながらもタデ科の植物も負けてはいません。道端や草地では圧倒的な存在感を示します。林道の道端では、アキノウナギツカミが満開でした。ママコノシリヌグイ(写真なし)ほど強烈ではありませんが、これならウナギもつかめそうな小さな刺だらけの植物です。(それにしても、「ママコノシリヌグイ」もそうですが、誰がこんな名前を付けたのでしょうか?)更に、ハート形の葉が印象的なウメバチソウ(ユキノシタ科)が、可憐な白い花を付けていました。
 林縁には、大きなキノコ(たぶん成熟しきったハナイグチ=ラクヨウ?)がニョキッと生えていました。秋が深まり行く林道でした。  (長谷 昭)


赤紫花=オオノアザミ
白花=大部分がシラヤマギク
オヤマボクチ。珍しい種です。 ハナニガナ
アキノウナギツカミ 可愛らしいウメバチソウ。 ハナイグチ(ラクヨウ)?


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