函館校構内では、私のメインの研究材料のキクイモ(キク科)が咲き始め、いよいよ今年の開花植物も締めに入りました。季節の急激な移り変わりに急かされるように、郊外への最後の植物採集に出かけました。
山では、前回紹介した時は蕾だったオヤマボクチ(キク科)が開花していました。ハナバチの一種が盛んに蜜を吸っていました。他の開花植物も一気に終わりを迎えそうな雰囲気でした。
一方海岸では、岩場の最後を飾るコハマギク(キク科)が満開でした。急峻な岩場を独占して我が世の「秋」を謳歌しています。カモメとのツーショットも
撮れました。同じく海岸植物のキリンソウ(ベンケイソウ科)も、最後の頑張りを示していました。近くには無名の滝がありましたが、やがて厳しい冬を迎え氷瀑へと変身するでしょう。 (長谷 昭)
農場の周辺で咲くキクイモ。 | キクイモの頭花 | オヤマボクチの頭花 |
岩上のコハマギク群落。 | コハマギク | コハマギクの頭花 |
カモメとツーショット | キリンソウ | 無名の滝(白い花はコハマギク) |