- 季節のトピックス -
紫の実が秋の最後を告げ、マルバマンサクが眠りにつきました
(2003年10月26日)

 10月も下旬となり、南茅部町のこの谷間も紅葉が最盛期を迎えました。しかし、冷夏の影響か、例年に較べて紅葉の鮮やかさが今一つもの足りません。ヤマモミジ(カエデ科)も、褐色のシミ模様が目立ちますのでアップを控えました。
 他の木よりは多少黄葉が遅いムラサキシキブ(クマツヅラ科)も色付き始めましたが、何と言ってもお目当ては、その名前の由来となった見事な紫の実です。冷夏にも影響されずに鮮やかに色付いています。8月の中旬に撮した花の写真を挿入しましたが、ピンぼけで申し訳ありません。葉が散り、この実のみが残る頃、山は厳しい冬を迎えます。
 「季節のトピックス」を企画するきっかけとなったマルバマンサク(マンサク科)も、来年の頂芽と花芽(下に垂れている丸い芽)を準備して、早春の開花を夢見て深い眠りについたことでしょう。
 11月中は、HP管理者の藤山さんがインドネシア出張で不在ですので、道南の植物の紹介は、これにてひとまず終わりにしたいと思います。合計で123種類の植物を紹介しましたが、全体から見るならば、ほんの一握りにしかすぎません。道南の自然の植物の豊かさと多様さを、多少でも知って頂けたならば本望です。  (長谷 昭)


紅葉真っ盛りの谷間。 ヤマモミジの紅葉 ムラサキシキブ
ムラサキシキブの実(右下は花)。
見事な紫色です。
黄葉したマルバマンサク 早々と春を待つ
マルバマンサクの越冬芽。


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