- 季節のトピックス -
春が駆け足で通り過ぎて行きます―道南の山野の晩春
(2004年5月15日)

 ニリンソウ(キンポウゲ科)が最盛期を過ぎ、山菜としての魅力も無くなってきました。オオタチツボスミレ(スミレ科)が勢いを増しています。キバナノイカリソウ(メギ科)もその独特の花を展開し始めました。春の最後を飾るシラネアオイ(シラネアオイ科)とオオバナノエンレイソウ(ユリ科)が満開となり、早くから咲いていたエンレイソウ(ユリ科)は勢いが落ちました。めまぐるしく主役が代わり、野山は春から初夏へと早足に移りかわって行きます。
 木本では、草本と見間違うフッキソウ(ツゲ科)が満開ですが、これも心持ち色あせてきました。道内では道南にしか分布しないヒメアオキ(ミズキ科)も、もうすぐ満開です。緑で越冬した実が、鮮やかに赤く色づいてきました。初夏は多くの木本植物が花咲く季節ですが、まずはトップを飾るかのようにオオカメノキ(ムシカリ、スイカズラ科)が咲き始めました。新緑がまぶしく美しい季節になりました。 (長谷 昭)


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ニリンソウ(白色)と
オオタチツボスミレ(紫色)。
キバナノイカリソウ キバナノイカリソウの花
シラネアオイ オオバナノエンレイソウ エンレイソウ
フッキソウ ヒメアオキ オオカメノキ


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