- 季節のトピックス -
渋くも賑やかな函館キャンパスの夏の花たち−その1
(2004年7月10日)

 またまたしばらくのご無沙汰でした。キャンパス内は一年で一番開花植物が多い季節になりつつあります。エッと驚く方も多いでしょうが、小型で渋く目立たない花が多いために、気が付かないだけなのです。比較的大きな花を付けているブタナ(キク科、昨年度の7月13日の「トピックス」参照)などは目立ちますが、それ以外にも沢山の植物たちが賑やかに花を付けています。ここでは、特に渋い花及び実を付ける植物を紹介しましょう。
 まずはイネ科の3種ですが、これはほんの一部です。まずは小型のホソムギです。花の集まりである小穂が平面的に並んでいます。やや大型で,垂れ下がる穂と長い芒(のぎ)が特徴のカモジグサも生育しています。次はお馴染みのオオアワガエリ(英名timothy)。いずれもキャンパス内で、所狭しとばかり繁茂しています。
 湿った日陰ではイグサ科のクサイが実を付けていました。また、これもお馴染みのミツバ(セリ科)が白い小さな花を咲かせています。タデ科の大型植物のエゾノギシギシも、その独特の実を付けながら大きく成長しています。明るく乾いたところでは、コシカギク(キク科)が花盛りでした。草むらの中では薬草ゲンノショウコ(フウロソウ科)が咲き始めていました。そして、比較的珍しいウスユキマンネングサ(ベンケイソウ科)が、何故かまとまって生育しています。たぶん最近侵入してきたのでしょう。
 地味と言えば、名前の通り極めて小型のマメ科植物コメツブツメクサが、芝刈りから免れて芝生の中で勢力を拡げていました(クローバの葉と比較してみて下さい)。あまりにも渋い花ばかりなので、最後にキャンパスに彩りを添えているムラサキツメクサ(マメ科)とヒメジョオン(キク科)に友情出演してもらいました。 (長谷 昭)


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ホソムギ カモジグサ オオアワガエリ(timothy)
クサイ 食卓でもお馴染みのミツバ エゾノギシギシ
コシカギク ゲンノショウコ。薬草です。 ウスユキマンネングサ
コメツブツメクサ ムラサキツメクサ(友情出演) ヒメジョオン(友情出演)


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