- 季節のトピックス -
渋くも賑やかな函館キャンパスの夏の花たち−その2
(2004年7月18日)

 冷夏だった去年とうって変わって、夏らしく蒸し暑い日が続いています。学内の植物たちも、草刈りをあざ笑うがごとく一段と勢いを増しました。前回に続いて、花は目立たないけれども今が盛りの花々のうち、単子葉植物を紹介しましょう。
 まずはイネ科の続きです。一ヶ月ほど前までは一番勢いがあり、何人かの本学の先生方を花粉症で悩ませたカモガヤですが、開花中のものがめっきり減りました。かわりに、全体が柔らかい白っぽい毛で覆われているのですぐ分かる、シラゲガヤが目立ちはじめました。ホソムギ(前回トピックス参照)に似ていますが、芒があるので違いが分かるネズミムギも最盛期です。やや大型の、芒が長いヤクナガイヌムギも随所に生育しています。屋根からの雨水が湿地性の環境を作っている体育館北側では、ヌカボが一列に繁茂しています。同じく湿った土地を好むクサヨシが、何故か8号館の北側に生育していました。同定の間違いでしょうか?日当たりの良い肥沃な環境では、コヌカグサが大繁茂です。イネ科は更に数種が生育していますが、同定困難なものばかりですので、今回は紹介を見送ります。
 他の科では、一番短い和名でお馴染みのイ(イグサ科;2003年7月23日トピックス参照)がヌカボと一緒に生育し、また、クサヨシのそばの排水路には、何とガマ(ガマ科)が一列に生えていました。本校の隠れた植物の名所かもしれません。更にこれも山野の植物であるオオウバユリ(ユリ科;2003年7月27日トピックス参照)も、ユリ科の最後の踏ん張りを見せています。おしまいに、お馴染みのツユクサ(ツユクサ科)で彩りを添えましょう。 (長谷 昭)


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カモガヤ シラゲガヤ ネズミムギ
ヤクナガイヌムギ
やや大型です。
ヌカボ クサヨシ
コヌカグサ ガマ お馴染みのツユクサ。


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