- 季節のトピックス -
渋くも賑やかな函館キャンパスの夏の花たち−その3
(2004年7月18日)

 今の時期の単子葉類は、あまりにも渋すぎて皆さんの興味を失わせたかもしれません。「興味回復を」というわけではありませんが、ここでは双子葉植物の黄花系中心の特集と行きましょう。しかし、いずれも花は小型で目立ちませんので、よくよく探して見て下さい。
 まずはアブラナ科の面々です。トップバッターは、特異な枝振りで一度見たら忘れられないカキネガラシです。今が一番勢いがある時期かもしれません。次いで、柄より長い多少曲がっている実が特徴のイヌガラシです。少ないながらも草むらの中に生育していました。これに似てはいますが、名前の通り大きく切れ込みが入った葉が特徴のキレハイヌガラシも、正面の芝生の中で頑張っています。
 アブラナ科以外では、これもお馴染みのカタバミ(カタバミ科)が同じ三つ葉のクローバの中に埋もれて、あちこちに分布していました。また同様に、ヒメヘビイチゴ(バラ科)とキツネノボタン(キンポウゲ科)も、圧倒する帰化植物の中でひっそりと開花していました。
 黄花系以外では、近縁のヘラオオバコ(5月15日のトピックス参照)に遅れながらも、オオバコ(オオバコ科)が道端で開花していました。湿った日陰では、オオチドメ(セリ科)もその独特の花と実を掲げています。またまた渋くなりましたので、最後は多少華やかなヒルガオ(ヒルガオ科)で締めくくりましょう。 (長谷 昭)


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カキネガラシ イヌガラシ キレハイヌガラシ
葉が特徴的です。
カタバミ ヒメヘビイチゴ ひっそりと咲くキツネノボタン。
オオバコ オオチドメ ヒルガオ


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