- 季節のトピックス -
台風一過「春」が来ました−風台風のイタズラ
(2004年10月24日)

 前回から一ヶ月以上のご無沙汰でした。今年の紅葉は台風18号の深刻な影響もあり、今ひとつ冴えません。しかし、確実に冬が迫っていることは、初雪の便りが証明しています。
 さて、前回の「季節のトピックス」では、函館校構内の台風の爪痕を紹介しましたが、その後掲示板に「『二度目の春』を楽しみましょう」と意味深長(?!)なメッセージを残しました。予想通り10月に入って、マスコミはあちこちで起きた秋の「珍事」の報道で賑やかです。私も北海道新聞から取材を受けましたが、10数年前の経験がありましたので、即座に理由を説明出来ました。そこで今回は、本校構内にも起きた、その「珍事」の一部を紹介しましょう。
 まずは、大枝などが折れるなどの重大な被害が出たニセアカシア(マメ科)とオニグルミ(クルミ科)です。葉が落ちた後、越冬芽の休眠が破れ新緑の葉が現れました。プラタナス(モミジバスズカケノキ、スズカケノキ科)やシラカンバ(カバノキ科)も、本来的には来春展開させるはずの葉を開かせました。
 3号館の西側に一本だけあるヤマグワ(クワ科)は、新緑の葉だけでなく地味ですが花(雌花)まで付けています。本来的には春から初夏に咲く他の木の花も咲いていました。まずは、シックな白花のユキヤナギとミヤマザクラ(いずれもバラ科)です。ユキヤナギの方は単なる狂い咲きかもしれませんが、ミヤマザクラは完全に今回の風台風の影響です。見事なのはプール西側のライラック(ムラサキハシドイ、モクセイ科)です。甘い香りを漂わせていました。そして、毎年恒例の狂い咲きがある厚生会館前のヤマツツジ(ツツジ科、昨年10月12日の「季節のトピックス」参照)ですが、今年はほぼ満開です。来年咲くべき花芽を使い切ったみたいです。
 私の研究材料のキクイモも無事回復して花を付けていましたが、これはもともと秋の花ですので、おまけとして載せました。
 折角展開したこれらの葉や花ですが、程なく厳しい冬が来ますので、すべて枯れて朽ちるでしょう。これも自然の摂理でしょうが、再編目前の函館校に居る身としては、複雑な心境にならざるを得ません。
 11月中は、HP管理者の藤山さんが昨年に引き続きインドネシア出張ですので、「季節のトピックス」の更新はしばらく休みます。次回は、「地震一過」の特集にならないことを、切に願いたいものです。 (長谷 昭)


サムネイルをクリックすると大きな画像が別ウィンドウで開きます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ニセアカシアの新緑の葉 オニグルミの枝先に展開した新緑の葉 プラタナスの新葉
赤みを帯びたシラカンバの新葉 ヤマグワの新緑の葉と雌花 ユキヤナギとその花
はかなく(葉が無く)咲く
ミヤマザクラ。
プール横のライラック。
葉も回復しました。
満開のライラックの花序。
正に秋の珍事です。
満開のヤマツツジ
(盛りが過ぎています)
ヤマツツジの花 回復したキクイモ(おまけ)


一つ前のトピックスへ 次のトピックスへ

季節のトピックス メニューへ