- 季節のトピックス -
春が「遅ればせながら」とやって来ました−2005年春の始まり
(2005年4月23-24日)

 例年になく多かった雪も平地では消え,やっと春らしくなってきました。山野の春はマルバマンサク(マンサク科)とフクジュソウ(キンポウゲ科)の開花(いずれも4月9日撮影)で幕を開けましたが,それから二週間たつと開花植物の種類も数もめっきり増え,カタクリ(ユリ科)とキクザキイチゲ(キンポウゲ科)が満開になりつつあります。同じキンポウゲ科で近縁のアズマイチゲも咲き始めましたが,違いが分かるでしょうか?湿った場所ではツルネコノメソウ(ユキノシタ科)も咲いていました。エゾエンゴサク(ケシ科)は,これからあちこちで主役になるでしょう。しかし,春の進行は,昨年よりは2週間ほど,例年よりも1週間は遅れているようです。
 函館校構内では,アキタブキ(キク科)の薹が立ち,木本で春一番を告げるエゾムラサキツツジ(ツツジ科)も咲き,キクザキイチゲも満開です。キバナノアマナ(ユリ科)も年々増えて,裏の林の林床のみならず,正面の花壇も一部占拠していました。個々の花は小さくとも,今一番勢いのあるのはオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)とハコベ(コハコベ,ナデシコ科)です。随所にきれいな群落を作っていました。
 「遅ればせながら」とはいえ,季節の春は確かにやって来ました。 (長谷 昭)


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マルバマンサク(木古内) 春を告げるフクジュソウ(尾札部) カタクリ
キクザキイチゲ アズマイチゲ
キクザキイチゲとは葉の形が違います。
ツルネコノメソウ
エゾエンゴサク アキタブキ(フキノトウ) エゾムラサキツツジとその花
キバナノアマナ
(花壇の中のものです)
オオイヌノフグリ ハコベ(コハコベ)


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