6月に入りました。卒論研究の対象植物の開花状況の確認のために,蛾眉野−原木林道を走りました。例年ならば季節は完全に初夏のはずですが,まだ春の花が残っていました(今回はピントが甘い写真が多くて申し訳ありません)。
お馴染みのシラネアオイ(シラネアオイ科)はまだ満開でした。ニリンソウ(キンポウゲ科,写真なし)もあちこちでまだ咲いていました。スミレ科の植物も春から初夏にかけて咲く4種を確認しました。まずはお馴染みのオオタチツボスミレ。これから益々勢力を増すでしょう。鮮やかな青紫色のミヤマスミレも咲いていました。北海道の平地に普通に自生する唯一の黄花のスミレ=オオバキスミレも,まだ花が残っていました。小型で花は目立ちませんが,ツボスミレも小さな群落をあちこちで作っていました。そして艶やかなオオサクラソウ(サクラソウ科)が,春の終わりと初夏の訪れを告げていました。
寒い春でしたが,季節は確実に初夏に向かっています。チゴユリ(ユリ科)が名前通りのかわいい花を目一杯開いていました。コウライテンナンショウ(サトイモ科)もその独特の仏炎包に包まれた花序を持ち上げていました。木本ではツルシキミ(ミカン科)も開花していました。新緑から鮮緑へと移り変わりつつある林道でした。 (長谷 昭)
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シラネアオイ(3回目の登場です) | オオタチツボスミレ(こちらは2回目です) | ミヤマスミレ |
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オオバキスミレ | ツボスミレ(小さいスミレです) | オオサクラソウ |
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チゴユリ | コウライテンナンショウ | ツルシキミ(写真は雄株です) |