恒例の藤山さんのインドネシア調査が目前に迫りました。今年の「季節のトピックス」は,私も藤山さんも忙しくて,春と初夏の二回きりで終わりになりそうでしたが,せめて3「回」坊主まではと思いつつ,出発直前の慌ただしい中で無理を言って,もう一回更新してもらいました。
しかし,すでに花の季節は終わりました。今年最後の賑やかな季節の名残として,9月下旬〜10月初旬に撮影したタデ科の植物を中心に紹介しましょう。秋と言えばキク科の植物が花盛りですが,どっこいタデ科も負けてはいません。「蓼食う虫も好き好き」とは言わせないとばかり,大学構内も花盛りでした。アップで写せば綺麗なものです。すでに大部分は枯れましたが,秋の最後は,これで締めくくりです。
まずは一番お馴染みで賑やかに咲いているイヌタデです。ソバに良く似たミゾソバもたくさん咲いていました。ミゾソバのミニチュアサイズのタニソバも負けません。これもお馴染みのミズヒキも,本学唯一の林の縁に咲いていました。はたして地下水脈がその下にあるのでしょうか。
タデ科以外では,イノコヅチ(ヒユ科)がその名前の由来となった特徴的な実をつけていました。キク科では,アメリカセンダングサが一株のみですが最後のがんばりを見せていました。やがてすべてが雪に埋もれるでしょう。 (長谷 昭)
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イヌタデ | ミゾソバ ソバに良く似ています。 |
タニソバ |
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ミズヒキ | イノコヅチ 実が「猪子」に似ていませんか? |
アメリカセンダングサ 葉状の総苞が特徴です。 |