猛暑と厳しい残暑の影響もあり,例年とはやや異なる雰囲気の今年の秋でしたが,11月も中旬ともなると,激しく冷たい雨に打たれ,紅・黄葉も急激に終焉に向かっています。
さて,11月2,3,4日と,冬芽の採集と最後の紅・黄葉狩りに,見晴公園,上ノ国方面,そして大学構内を回りました。
見晴公園は新聞で紹介されたこともあり,最後の紅葉を見ようと大勢の市民が押しかけてきて,上の駐車場は満杯でした。そこでお目当てのムサキシキブ(クマツヅラ科)の実を先に見ようと,下の駐車場に車を止めて池のほとりに向かいました。予想通りの見事な色づきです。一年の花の時期の最後はこれを見なければ終わらないと,毎年恒例になりそうです。香雪園に上ると,最盛期は過ぎたもののヤマモミジ(モミジ科)の紅葉は見事でした。ここでは逆光気味で撮った紅葉と黄葉の競演と,和風庭園の穏やかなたたずまいを紹介しましょう。
上ノ国方面の山中はもうすっかり紅葉の季節が終わり,寒々とした初冬の風景になっていましたが,カラマツ(マツ科)だけは黄葉の最盛期を迎えていました。これだけでは多少寂しいので,大学構内の秋の終わりの植物風景を最後に紹介しましょう。まずは黄葉がまだ見頃のイチョウ(イチョウ科)です。そして,遅ればせながらと紅葉していた4号館裏のナナカマド(バラ科)です。校舎内では,廊下のバケツに植えていた私の実験材料のキクイモも黄葉し,ゼラニウム(フウロソウ科)が季節知らずに一房だけ咲いていました。
もう,雪の季節は目前です。(長谷 昭)
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木毎に微妙に色が違います。 |
直径は4,5mmです。 |
下には大勢の人がいました。 |
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庭園風景 ここは静かでした。 |
カラマツ 上ノ国です。 |
イチョウ 沢山銀杏を付けます。 |
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ナナカマド バックは4号館と3号館。 |
キクイモ おまけです。 |
ゼラニウム 友情出演。 |