- 季節のトピックス -
小さな主役たちが満開になりました─キャンパスの初夏(2011年6月5日)
6月に入り「リラ冷え」が続きますが,初夏らしい陽気な日も目立つようになりました。開花植物たちも,夏に向けて一斉に変わりつつあります。しかし,この頃はこまめに草刈りをしていますので,折角高く花序を掲げ始めても開花前に切られてしまうものが多く,残るのは草刈りを免れた小さな植物たちです。小さくても,「今は自分たちが主役である」と自己主張するがごとく,見事に大学構内で咲き誇っていますが,何せあまりにも小さすぎて,気が付く人はほとんどいません。
そこで今回は,花の径にして1cmに満たない,ナデシコ科(コハコベ,ミドリハコベ,オランダミミナグサ,ノミノツヅリ,ウスベニツメクサ)とオオバコ科(旧ゴマノハグサ科:オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリ,コテングクワガタ)の隠れた初夏の主役を紹介しましょう。小さくても「雑草魂」ここにありです。写真はすべて,好天だった6月5日に撮影のものです。コハコベとオオイヌノフグリは,花期が長くかつ比較のために前回に続いての登場です。(長谷 昭)