植物学のホットな話題

 このコーナーでは,NatureScience誌に掲載された植物科学関係の論文を紹介します。勿論,毎年膨大な数の植物科学関係の論文が発表されていますので,この両誌掲載論文のみを取り上げるのは片手落ちです。しかし,その分野の専門家以外にも関心を持たれるような論文,教科書的事実を書き換えるような論文など,話題性に富む論文が多く掲載されることと,私自身の文献検索能力の限界からこの両誌に限定しました。
 尚,本コーナーに対する質問は,掲示板にお願いします。また,専門用語の解説は必要最小限にとどめましたが,大部分はGoogle等で検索できると思います。(長谷 昭)

「真の」アブシジン酸受容体発見か?!Science 2009年5月22日号)

「接ぎ木雑種」再見!!Science 2009年5月1日号)

富栄養化による植物多様性の減少の機構を解明!Science 2009年5月1日号)

花粉管を胚嚢に導くシグナル分子発見!Nature 2009年3月19日号)

アマゾンにおける自然の大実験が地球の将来を予測する?! (Science 2009年3月6日号)

熱帯林は巨大な炭素貯蔵庫(炭素シンク)であった!Nature 2009年2月19日号)

ジャスモン酸がトウモロコシの雄性決定ホルモンである!Science 2009年1月9日号)

オーキシン輸送における細胞極性の形成機構解明!Nature 2008年12月18日号)

ジベレリンは受容体タンパク質のアロステリック構造変化をもたらす!Nature 2008年11月28日号)

根端分裂組織におけるオーキシンーサイトカイニン相互作用の分子機構解明!Science 2008年11月28日号)

植物の枝分かれを制御する新「植物ホルモン」発見!Nature 2008年9月11日号)

アポミクシスを利用した作物育種に幽かな光明が!?Nature 2008年2月28日号)

動かざる植物細胞の驚くべき免疫機構が姿を現した!Nature 2008年2月14日号)

エチレンのシグナル伝達系におけるMAPキナーゼカスケード解明!Nature 2008年2月14日号)

光とジベレリンによる協調的制御機構が見えてきた!Nature 2008年1月24日号)

細胞膜プロトンポンプの最初の結晶構造が報告される!Nature 2007年12月13日号)

過剰なホウ素の排出機構が見えてきた!Science 2007年11月30日号)

根全体の包括的遺伝子発現パターンを解明!Science 2007年11月2日号)

花成誘導のための計時の分子機構を解明!Science 2007年10月12日号)

ワイン用ブドウのゲノムが解読される!Nature 2007年9月27日号)

砂漠化の予知が可能になるか?Nature 2007年9月13日号)

恐竜が蘭を見ていた!?Nature 2007年8月30日号)

様々なシグナルを収斂し統合する機構が見えてきた!Nature 2007年8月23日号)

ジャスモン酸情報伝達のミッシングリンク解明!Nature 2007年8月9日号)

被子植物の雌雄の出会いと融合に分子の光が差す!Science 2007年8月3日号)

エチレンが根の静止中心の分裂を調節する!Science 2007年7月27日号)

植物の免疫応答開始の分子機構が見えてきた!Nature 2007年7月26日号)

成長の概日リズムの分子機構の理解に糸口!Nature 2007年7月19日号)

イネのケイ素蓄積の分子機構解明!Nature 2007年7月12日号)

複雑な花序もシンプルな原理によって形成される!Science 2007年6月8日号)

花成ホルモン(フロリゲン)発見!Science 2007年5月18日号)

共通の幹細胞制御系が茎と根をつくる!?Nature 2007年4月12日号)

オーキシンは「分子の接着剤」としてその作用を現す!Nature 2007年4月5日号)

表皮が植物の大きさを決定する!?Nature 2007年3月8日号)

優先的に保全すべき植物相とは?Nature 2007年2月15日号)

植物ホルモン活性化の新機構発見!Nature 2007年2月8日号)

気孔形成の制御機構を解明!Nature 2007年2月1日号)